パンジーを種から育ててみよう!
園芸店やホームセンターなんかに行くと様々な花の苗が売っていて、庭やプランター、鉢等に植え込むだけで簡単にミニ花壇が出来て、とっても便利です。
でも、園芸にのめり込んできて、家中が植物で埋め尽くされるようになってくると、苗代もばかにならなくなってくるんですよ。そうゆう時は種から育てるのが一番!種から育てると環境の変化とかが無くて丈夫に育つし、たくさんの苗が安く手に入る。
何よりも種から育てると、「うおっ、芽がでたっ」とか、「おっ、蕾が付いとるっ」とかいう感動があります。苗を買ってきて植えるのも簡単でいいけれど、それにも飽きてきたら、ステップアップしてみませんか?
パンジーは晩秋から初夏にかけて咲く花で、誰でも知ってる花だと思いますが、種から育てている人はそんなにいないかもしれません。でも、種だとホームセンターなんかでは売ってないような最新品種もいっぱいあります。そんなのが自分家の玄関でたくさん咲いていたら思わず、”どーだー!”って感じです。庭にパラパラって蒔いておけば、勝手に芽が出て花が咲くってわけにはいかないけれど、ポイントを押さえておけば、そんなに難しくはないと思います。ここでは、毎年我が家でやっているパンジーの育て方を紹介します。
パンジーってこんなの
パンジーは道端とかに咲いているスミレの仲間で、ヨーロッパなんかの涼しい所に自生している原種を品種改良して作られた植物です。したがって暑さには比較的弱く、本来は宿根草(1年で枯れず、年々株が大きくなっていく植物)なのですが、日本では秋から春の花として楽しまれています。
花の大きさで呼び方が違い、花径が6cmくらいより大きいのはパンジー、花径が2〜3cmくらいのものをビオラと呼んでいます。その中間くらいの大きさのものは小輪パンジーとか呼ばれています。育て方は同じですがビオラの方が、ちょっと丈夫かな。
育て方のポイント
・種はなるべく早く購入して、蒔く時まで冷蔵庫で冷やしておく。(こうすると、発芽率か良くなるそうです。)
・種まきには清潔な用土と鉢を使うこと。
・種まき後、発芽までは暑さを避けること。
用意するもの
・パンジーの種
好みの品種を選べばいいと思いますが、種の採取年が今年のものを買いましょう。また、店先の直射日光があたる所
に置いてあるようなものは、やめましょう。
・バーミキュライト
種蒔きに向いた無菌の清潔な用土です。粒が細かめのものが良いと思います。
・鉢
家では1袋分の種を、4号(直径12cm)の駄温鉢の平鉢に蒔きます。
・その他
水受皿、新聞紙。
生育に応じて培養土や肥料、プランターを用意してください。
年間の作業
一般平坦地を基準に説明がしてあります。寒冷地や暖地の方は参考程度にご覧ください。
種を蒔いてみよう!
家(岐阜県美濃地方。関東以西の一般地)では毎年8月20日に種を蒔きます。
湿らせたバーミキュライトを敷いた平鉢に、冷蔵庫から出した種を重ならないように蒔き、種が隠れる程度のバーミキュライトをかけます。
鉢の上を新聞紙(1枚で良い)で覆い、水受け皿から水を吸水させます。
鉢を建物北側の日陰等の涼しい場所に置き(直接、地面には置かないほうが、病気の発生が軽減されます。棚等の上に置きましょう。)、発芽を待ちます。受け皿の水は無くならないよう注意しましょう。
芽が出たら・・・
4日〜1週間くらいで芽が出ます。だいたい芽が出揃ったら、新聞紙を取って日向に置きます。
受け皿の水は700倍くらいの液体肥料に替え、減ってきたらその都度足すようにします。受け皿の中に苔が生えることがあるので、その時は苔を洗い落とし、液体肥料を取り替えます。
このまま本葉が3〜4枚になるまで(9月下旬頃、1ヶ月後くらい)育てます。
液体肥料の中にオルトラン(粒状殺虫剤)を少し播いておくと害虫予防になります。
植え替え
植え替え用土は市販の育苗用の培養土でも構いませんが、家では赤玉土7:腐葉土3の割合で混ぜた用土を使っています。用土は、苗を植える前には必ず湿らせておきましょう。乾いた土にそのまま植えると、根が水分を取られ、枯れてしまいます。
本葉が3〜4枚になった苗を、割り箸やピンセットで土をほぐしながら根を切らないように丁寧に取り出し、用度を入れたポットに1株づつ植えていきます。この時、苗はあまり深植えにならないように注意しましょう。深植えにすると、株が腐ってしまうことがあります。
すべての苗の植え替えが終わったら、水をやり、3.4日間は明るい日陰に置きます。それ以降は日当たりの良い場所に移動し、定植時期(10月下旬〜11月初旬)まで、週1回700倍くらいの液体肥料をやって育てます。
*苗を植えるポットの大きさですが、本等を見ると、2.5号(7.5cm)〜3号(9cm)のポットに植え替えることが多いようです。
家では大きなポットだと土がたくさんいるし、場所をとるので、2号(6cm)ポットに植え替えていますが、全然問題はありません。早めに定植をすれば、ポットの中で根が張りすぎることもありません。
定植
植え替えをして1ヶ月もすると葉数も増え、ポットの中に根がかなり張ってきている頃です。根が張りすぎないうちに定植しましょう。
標準プランター(65cmプランター)で4株植えが基本です。最初はみすぼらしい感じがしますが、春になれば花で埋め尽くされるようになります。
用土は前述の植え替え時に使用した赤玉土7:腐葉土3の混合土に、牛フンや鶏フン・化成肥料を混ぜたものを適当(プランター1個につき2掴みくらいかな)に混ぜて使います。面倒なら市販の培養土でも構いません。ただし、市販の培養土には粗悪品もあるので注意して選びましょう。(安い土は特に要注意!ヘドロの様なひどいものも、たまにありますよ)
プランターに用土を入れたら、水をかけ湿らします。苗が入るくらいの穴をあけたら苗をポットから抜き、なるべく根を崩さないように植えます。この時、深植えは禁物です。苗とプランターの土の表面の高さが同じくらいになるように植えましょう。
プランターに植え込んだ後は日向に置いて、花が咲くのを待つのみです。1ヶ月に1回くらいの割合で化成肥料を株元にばらまくと、良いでしょう。時々、消毒が出来れば申し分ありません。
順調にいけば、定植後1ヶ月(11月下旬頃)で一番花が見られます。この頃になると霜も降りますから、簡単な霜除けをすると良いでしょう。多少の霜くらいではビクともしないパンジーですが、少しの霜除けで株が傷むこと無く冬越しします。
*簡単な霜除け方法として、不織布のベタ掛けがあります。これは不織布という布の様なものを、植物に直接被せる霜除け方法です。不織布は非常に軽い素材で出来ているので、植物に直接掛けてもなんの問題もありませんし、空気や水分を通すので、ビニールなどと違って蒸れる心配もありません。軽い霜除け程度で越冬出来る植物には、もってこいの方法です。
その他、藁や落ち葉を苗の間に敷き詰めたり、日当たりの良い軒下で育てても霜除けは出来ます。
春になると・・・
暖かくなってくると目に見えて株が大きくなるのが分かります。晩秋から冬の間はポツポツとしか咲かなかった花も、次第に株を覆うように咲いてきます。終わった花は種が出来る前に、こまめに摘み取りましょう。種がつくと、そちらに養分が取られ花が長く楽しめません。花がら摘みは必ず行いましょう。
花がたくさん咲く時には肥料もたくさん必要です。1ヶ月に1回の化成肥料はもちろん、できれば1週間に1回500倍の液体肥料を与えると良いでしょう。
後始末
ゴールデンウィーク頃までがパンジーを楽しむ限界です。(涼しい地方ではもっと後まで楽しめます。)この頃になると株は徒長してだらしなくなり、花も小さくなってきます。このまま置いておいても枯れるだけなので、思い切って抜いてしまいましょう。
抜いたパンジーはきれいな所だけを選んで花瓶に挿せば、立派な生け花になります。最後まで楽しみましょう。
使い終わった用土
一回使った土も再利用できます。根やゴミ等を除いたら表面に霜降り程度に石灰をまいて、よくかき混ぜます。そのまま1週間置いたら、殺虫剤や殺菌剤と、腐葉土や牛フン、鶏フン、油粕、骨粉等の有機質系肥料を2〜3割程度混ぜて2週間程置けば使えます。すぐに使わない時は肥料を混ぜた後、米の袋や肥料の袋に入れてしまっておけば何時でも使えて。便利です。
よく、本なんかでは太陽消毒や電子レンジ消毒なんかが紹介されていますが、僕はそんなの一回もしたことありません。多少の虫や雑草は手で取ればいいんです。