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花菖蒲栽培暦

    白い虹

6月


今月の花菖蒲

花の最盛期にはいりました。1年間の栽培の苦労が稔る時です。花の観賞の他にも、花後の株分けや植替え、交配等様々な作業がある忙しい時期でもあります。
6月上旬の株の様子。待望の花が咲き出しました! 今まさに開かんとする蕾。




今月の作業

今月行った方が良い作業を紹介します。

水遣り
先月と同じく、この時期の水切れは花に大きな影響を与えます。水切れさせないように、しかっりと水やりをしましょう。花菖蒲園ではこの時期、水を張った状態で栽培をしています。これは園の景観をよくするという目的の他に、水分を充分に与え花を立派に咲かせる、水を流すことによって土の有害成分を洗い流し連作障害を無くす、等の理由によるものです。家庭では、株元まで水に浸けるのではなく、鉢底2cmくらいが水に浸かるようにすると良いでしょう。大鉢で育てている場合は乾きも遅くなりますので、腰水にする必要はありません。

花菖蒲園の様子。
肥料
花時に肥料分が残っていると、花が上手く開かないことがありますし、花色にも影響があるようです。液肥を与える場合でも、蕾が大きくなり出したら止めるようにしましょう。花後は地植えで株分けをしない株以外には与えないようにしましょう。据え置き栽培をする株には、化成肥料を株元にばらまいておきましょう。
植替え
花が終わったらすぐに株分け作業に入ります。鉢植えの場合は限られた用土で栽培するため、必ず毎年の植替えが必要になります。株分けしないと連作障害が出て、花が咲かないばかりか株も弱っていきます。花菖蒲は、花茎の脇に2〜4芽の子芽が出ます。これを分けて植え込みます。作業は梅雨があけるまでには終わらせるようにしましょう。
花が終わった株。花が咲いた茎はこの後枯れて、脇にある芽が来年の花芽になります。 株をポットから抜いて土を落とします。どの芽にも根が付くように芽を分けます。ポット植えは1芽が基本ですが、小さな芽は2芽にしても良いです。根を切ったためバランスをとるため葉も30cmくらいに切り詰めます。 肥料分のない用土(例、赤玉7:バーミキュライト3)に1芽づつ植え込みます。花菖蒲は深植えを嫌うので、根際が隠れるくらいの浅植えにしましょう。ポットの大きさの基本は3号(9cm)ですが、ウチでは2.5号(7.5cm)でやってます。 株分けした苗は、隙間が無いように詰めて置き、1週間ほど半日陰に置いてから日向に出します。

病虫害防除
先月に引き続き、ナメクジや夜盗虫には注意して防除しましょう。
実生株の管理
芽がある程度大きくなったら、一本づつポットに植替えます。(今年は6月2日に植替えました)用土は肥料分がなければどんなものでもかまいませんが、株分け作業に使うものと同じで良いでしょう。うちではポットの大きさは、2号(直径6cm)を使っています。かなり小さめのポットですが大丈夫。根がポットに回ってくる9月頃に再度植替えをします。実生苗は株分け苗と違って肥料に強いので、植替え1週間後から2000倍程度の液肥を週に2回ほど与えて成長を促します。
草丈15cm程度に成長した苗。発芽が遅くて成長が鈍いものの中に良花が咲くものが多いと聞いたことがあります。発芽が遅く小さなものもありますが、すべて捨てずに植替えましょう。 小さな苗なのに根もかなり伸びています。 植え込み後にはしっかり水をやっておきます。植え込み直後はくたっとしていますが、すぐに戻ります。

その他
花菖蒲も長く栽培していると、自分だけのオリジナル品種が作りたくなります。花菖蒲は花が大きいので交配が簡単で、更にタネを蒔いた次の年には花が咲くので長く待つ必要がありません。また、長年改良されてきたため、同じ交配であってもすべて違う花が咲きます。違う品種が二つあれば、自分だけのすばらしい品種が生まれるかもしれません。是非オススメしたい作業です。交配が成功すると、子房が大きくなってきます。タネをつけた株は植替えや株分けが出来ませんので、一回り大きな鉢に根を崩さずに植え込みます。
@の部分にオシベがあります。ここからピンセットやツマヨウジ等で花粉を採取して、Aの部分に付けます。Aはちょっと分かりにくいですが1枚ヒダが付いています。そこに花粉を押し込みます。




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