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花菖蒲栽培暦

     小青空

2月


今月の花菖蒲

2月上旬の花菖蒲の様子
一年のうちで一番寒い2月。上旬は1月とくらべて大きな変化はありません。じっと寒さに耐えています。

すっかり地上部は枯れました。でも枯葉の間には硬く締まった芽が隠れています。根元は丸く太って栄養を蓄えています。


この株は、カキツバタとハナショウブの交配種”平成”。キショウブとの交配種と同じく、冬でも葉は完全には枯れません。
2月下旬の花菖蒲の様子
下旬になると暖かい日もあり、花菖蒲も活動しだします。右から不織布2枚掛け、1枚掛け、不織布無しの株の状態。冬の防寒の差によってこれだけ出芽の時期が変わります。



今月の作業

今月行った方が良い作業を紹介します。

水遣り
先月に引き続き鉢植えでは、土が乾いたら水遣りをしましょう。風が強い日が続いたりすると意外と土が乾きます。下旬頃からは生育期に入りつつあり、特に乾きやすくなります。注意しましょう。

肥料は株からなるべく離して施します。
肥料
下旬頃から少しづつ与えだします。花菖蒲の場合、夏の終りから秋にかけてが肥料やりの中心になりますが、春にも少なめに与えると生育が良いです。下旬頃に油粕と骨粉の固形肥料か、化成肥料を少し与えます。1000倍程度の液体肥料も1週間に1回くらい与えると良いです。
植替え
行いません。もうチョットで芽が出だす時期に根をいじってはいけません。
その他
不織布や藁などで防寒をしていた場合、下旬には取り除きます。

左が花菖蒲のタネ。薄っぺらくて百合のタネみたいです。1莢で、20〜100粒くらい採れます。右はジャーマンアイリスのタネ。こちらは厚みがあってアサガオのタネみたい。
タネ蒔き
昨年9月に採取して、冷蔵庫に保管してあったタネを蒔きます。花菖蒲は今タネを蒔くと、来年の6月には花が見られます。交配してから2年たらずで花が見られるのは、飽きっぽいボクにとってはもってこいの植物です。しかも長い間交配を重ねられてきた花菖蒲は、同じ親同士の交配であっても、一つも同じ花は咲きません。親を超える良花が咲く確率は高くありませんが、ゼロではありません。実に夢のある植物なのです。

この後、土をかけて水をやります。交配親が分かるように、ちゃんと名札も立てて!
タネ蒔きの方法
方法と言っても、難しいことは何もありません。花菖蒲のタネは大きくて蒔きやすいので簡単です。肥料分の無い土に蒔いて、種が隠れるように1cmくらい土をかけておくだけです。交配親が分かれば札を立てておくと良いでしょう。交配親が分かると、花が咲いた時に親のどこが遺伝してるのかとか、組み合わせがどのように影響するのかとか楽しいと思いますよ。タネを蒔いたら、あとは乾燥しないようにたまに水をやっていれば50日ほどで芽が出てくるはずです。
昨年は、こんな組み合わせで交配してみました。
右側にこんな花が出来たらいいなぁ、ってのを書いてみました。でも、花形や色には優勢・劣勢の遺伝がそれぞれあって、そうは上手くいかないみたい。

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